若松華瑶作品集 Gallery

「能は奥を見せずして生涯を暮らす」能装束を創る者は 奥義を極め秘伝を尽し これを形に顕はし 世に弘めて惜しむなし 会心ここに存す

初代若松華瑶が生涯をかけて取り組んだ『新興昭和能装束百種』。
昭和の時代に映える華やかで独創的な能装束を創りあげた。

The Emerging Showa Noh Costumes, a collection of masterpieces that the first generation Kayo Wakamatsu painstakingly created over a lifetime.
The highly creative and glamorous costumes are a reflection of the Showa era in Japan.

能装束唐織 紅葉の賀文
初代華瑶が自らの大原の山荘にて創案する折、四方の山々の紅葉の木々の美しさに魅せられ、鬼無里より見る四季の紅葉に思いをはせ、それを絵筆に表現したものを織り上げた絵画的な作品。

能装束唐織 木の葉散らし文
人生風雪を諦観したであろう、わくら葉に茂りし昔の栄を偲び、諸行無常を表現すべく初代華瑶がその趣旨を小松均画伯に伝えて図案制作を依頼し、画伯がその趣旨を見事に表現した作品。前作の小野連山錦文と三作品は特に斬新さで好評を博した。

能装束唐織 金地九重菊文
荘厳なる能の精神を不朽に伝え、さらにこれを世に宣布する第一歩として、新興能装束と題し、数多くの演能の経験から、前田・細川・池田・毛利・井伊等、伝来の装束に例のない文様を創る事を目ざして、完成した第一作「金地九重菊文」。

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